初級者向け英作文トレーニング、英単語力アップ、記憶力アップの方法 etc

英語リスニング 実践テク編 ①

リスニング習得方法

 

 「 How to master English listing 」 No.8

 

 

リスニング・テクニック

 

リスニングで必要なのは音を聞き取ることだけではありません。聞く以上に内容を理解することが大切です。実際、単語を聞き取ることだけに集中して100%理解するのは不可能です。

 

なぜなら英会話は、

 

  • 日本語と比べてずっとスピードが速い
  • 日本語と比べてずっと発音が聞き取りにくい
  • どんなにボキャブラリが豊富でも知らない英単語は必ずある

 

といった背景がありますから。ですから、英会話のリスニングでは「音を聞き取る」以外のところで工夫しなければいけません。理解できない部分、聞き取れない部分をカバーする工夫を。

 

そこで私が考えた方法が以下の通り。

 

  • 次に来る言葉・単語を予測する
  • 文脈から会話全体の構成・構造を把握する
  • 聞き取れない・解からない部分は推測・想像で穴埋めする

 

順番に解説していきましょう。

 

 

次に来る単語を予測する ① 「文型」

 

英作文トレーニングをやっていればよく理解していると思いますが、英語の構造について改めて考えてみましょう。

 

英語は前半を5文型のどれかで構成し、後半からは接続詞・前置詞・不定詞などを使って副詞を作って前半部分の補足説明をする。これが基本。

 

この構造を把握した上で、5W1Hを当てはめて考えてみましょう。

 

5W1Hとは、

 

Who(誰が)
What(何を)
When(いつ)
Where(どこで)
Why(なぜ)
How(どうやって)

 

頭文字を取って5W1H。ニュースを伝える時などこの5W1Hを意識すると相手にとって解かりやすいニュースになると言われています。リスニングでもこの5W1Hを活用します。

 

 

例文 1:
I went to Tokyo yesterday by train for buying clothes.

 

第1文型です。I went で「誰が(who)」「何を(what)」が解かります。次いで副詞「どこで(where)」「いつ(when)」「どうやって(how)」「なぜ(why)」が続いているのが解かりますよね。

 

前半で「誰が(who)」「何を(what)」
後半で「どこで(where)」「いつ(when)」「どうやって(how)」「なぜ(why)」

 

という構造になっている訳です。英語ではセンテンスのどの部分で何を表し説明するかがおおよそ決まっているんですよ。日本語よりもずっと厳しい文法に定義されて。

 

 

例文 2:
I bought these clothes at that shop last week by cash to put on a party.

 

第3文型です。I bought these clothes が前半。「誰が~に対して~をする」というのが第3文型の構造です。前半部分はちょっと変わりますが、後半部分は第1文型と同じ。

 

第2文型・第4文型・第5文型も同じことです。

 

5W1Hを意識すればセンテンス中のどの部分で相手が何を言うか予測できるんですよ。

 

注意すべきは、英語では人以外が主語になるケースが多いということ。いわゆる無生物主語というやつです。あと、「誰に対して」という部分が副詞扱いになることもあるということ。

 

この辺の感覚は英作文トレーニングで理解しておいてくださいネ。

 

 

次に来る単語を予測する ② 「接続詞と前置詞」

 

副詞句・副詞節を作るのによく使われるのが接続詞と前置詞。動詞が文全体を表す地図だとすれば、接続詞と前置詞は副詞句・副詞節の構造を示す図面と言えるでしょう。

 

一応説明しておきますが、

 

  • 名詞・名詞句の前に置いて副詞化するのが前置詞
  • 名詞節の前に置いて副詞化するのが接続詞
  • 文全体もしくは形容詞を修飾する場合は副詞

 

前置詞・接続詞・副詞の違いは意外と混同しやすいですから、きちんと理解してそれぞれの機能の違いを把握しておきましょう。

 

前置詞・接続詞・副詞の3つの機能をもつ単語も少なくないですからご注意。

 

まあ、副詞の前には前置詞か接続詞が来るパターンが多いということです。前置詞・接続詞からそれに続く句や節が何を表しているかは予測しやすいかと思います。

 

before ~ なら「主節以前に起こったこと」
after ~ なら「主節以後に起こったこと」
whether ~ なら「選択肢は2つあるということ」
when ~ なら「時間を表す副詞」
where ~ なら「場所を表す副詞」
why ~ なら「理由を表す副詞」
how ~ なら「方法を表す副詞」

 

at ~ なら「一点、時間、所属」
in ~ なら「中」
on ~ なら「接触、ぴったり」
out ~ なら「外」
without ~ なら「無し」

 

という感じで、前置詞と接続詞の後ろの句や節の内容を想像するのは意外と簡単。特定の前置詞・接続詞の後に何が続くか知っていれば知っているほど正確に予測できます。

 

ものを言うのはやはり英作文の経験と多読の経験の量。英語に触れている時間が多い人ほど先読みができる。だからリスニングにも強いという訳。

 

なぜ、私が英作文トレーニングをしつこく薦めるのか。

 

なぜ、リスニングに準備が必要なのか。

 

その理由が解かってもらえるかと思います。

 

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