記憶力とは何か? ①
「 What need to memorize 」 No.1
暗記しなければ理解できない
英語の勉強をしていて痛切に感じること。
それは「なぜ私はこんなにもの覚えが悪いんだろう?」ということ。
私は昔から暗記教科が苦手でした。地理とか歴史とか。正直、英語も苦手な部類でした。覚える作業が嫌いだから学校の成績は全般的に悪くて大学卒業時の成績もイマイチです。
そんな出来の悪い私でしたが意外と良くできたのが数学。
数学は公式さえ覚えれば後はそれを応用するだけ。だからつまらない暗記のくり返しは必要ない。そんな考え方でしたから、数学に苦手意識はなかった。
数学の成績だけが良かったのはそのおかげかもしれません。
実際には、数学をモノにするためには覚えた公式で反復練習しなければ使いものになりません。だから、結局は他の教科の暗記のくり返しと同じことなんですけどね。
問題を解く手順を覚えるのも、英単語を暗記するのも結局は同じことです。手順や記憶を思い出すトレーニングで「記憶の通り道」を作って強化するということですから。
勉強には反復練習しかないんです。
何を始めるにしても最初は「覚える=暗記する」という作業が必要なんです。
勉強をするならまず専門用語を暗記しなければお話になりません。公式・数式が登場すればそれも暗記しなければいけないし、数式を使って「問題を解く手順」を暗記しなければいけません。
仕事をするならまずは手順を覚えて、何のためにそれをするのかを覚えて、さらに自分なりの工夫を加えてより良い仕事をする方法を覚えていきますよね。
大切なのは仕事の手順を覚えながら、「何のためにするのか」を理解すること。覚えるとはつまり「理解する」ことです。理解していなければ工夫なんて出来るはずもない。
理解せずに良い仕事なんて到底ムリ。
「覚える」を通り越して「理解する」とことなんて出来ません。
「暗記する(反復練習する)=覚える < 理解する」 という公式が成り立ちます。
英文法を勉強するときとか、理論を読むだけで理解したような気になってしまいますが、理解しているということは理論を応用して活用でもきるということ。
上っ面だけなぞることじゃありません。
文法の実例を暗記して、実際に自分自身で英作文してみて、それをくり返さなければ実用レベルで使える様にはなりません。「英文法を理解する」とはそういうことです。
人間誰しも楽な方へ楽な方へと流れる傾向があります。だから読んでいるだけで理解した気になってしまう。理解するためにはまず暗記・暗唱。次に応用・活用。
この行程なくして理解に至ることはありません。暗記など勉強の初歩でしかない。しかし、暗記することなく何かを習得することは出来ない。
良い結果・良い仕事を成し遂げたければまずは暗記しなければ。
私は学生時代に暗記を軽んじたせいで成績が悪かった。でも、学生も社会人も暗記することが基本で、成果を残すために必要不可欠な一行程であることは何も変わっていない。
暗記は基本。
暗記は重要。
覚える力は使っていないと衰えます。
覚えることをサボっていると脳は衰えます。
しかし暗記力は鍛えれば強化することが出来ます。衰えた暗記力を回復することは可能です。年齢に関係なく暗記力をアップさせることは可能です。
年齢を理由に覚えることを放棄すべきではありません。覚えられないのは暗記力が衰えているだけのこと。大人になればなるほど暗記の必要性は減りますからね。
暗記が苦手という理由で可能性を捨ててしまうのはもったいないことです。トレーニングで暗記力を鍛えれば失った自信を取り戻すことが出来ます。
人生が変わります。
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