英作文は文型に当てはめる
「 英語は語順が命 」
英語は単語の並べ方がとっても大切。主語、動詞、目的語、補語の正しい配置を覚えるのが英作文の第一歩と言えるでしょう。この大切な単語の並べ方のルールが基本5文型です。
- 第1文型 : S(主語)+V(自動詞)
- 第2文型 : S(主語)+V(自動詞)+C(補語)
- 第3文型 : S(主語)+V(他動詞)+O(目的語)
- 第4文型 : S(主語)+V(他動詞)+O(目的語)+O(目的語)
- 第5文型 : S(主語)+V(他動詞)+O(目的語)+C(補語)
英作文する時にはまず、「5文型のどれに当てはめるか」を考えます。特に多用するのは第1文型と第3文型。次いで第2文型。まずはこの3つを使いこなせるようになりましょう。
第4文型と第5文型は使い方がちょっと複雑だし、使えるシーンもあまり多くないので第1~第3文型をマスターしてから覚えても遅くはありません。
第1~第5文型までの公式を見れば解かるかと思いますが、文法的には主語・動詞・目的語・補語の4つの要素があれば成立します。
「 主語 (Subject)とは 」
主語になれるのは名詞か代名詞。
名詞には数えられる名詞(単数形と複数形)と数えられない名詞(単数形のみ)があります。代名詞には人称代名詞(I , my , me など)と指示代名詞(this , thatなど)があります。
主語は単語ひとつとは限りません。2つ以上の単語からなる名詞句、センテンス(主語と動詞、S+V)で構成される名詞節があります。
- 形容詞+名詞=名詞句
- 名詞+形容詞句=名詞句
- 先行詞+関係代名詞=名詞節
他、不定詞、動名詞、間接疑問文、接続詞による名詞節、などなど
「 動詞 (Verb)とは 」
動詞には自動詞と他動詞があります。
自動詞には主語だけあればOK。他動詞には目的語が必要。他動詞は目的語に働きかける。自動詞は主語に働きかけるイメージ。動詞が決まれば文型が決まります。
第1文型 : S+V(自動詞)
「Sは~する」という意味。つまり、主語が文章のメインになります。副詞句(前置詞+名詞)を伴うことが多い。
第2文型 : S+V(自動詞)+C(補語)
「SはCである」という意味。S=Cという関係が成立します。Cは形容詞か名詞。
第3文型 : S+V(他動詞)+O(目的語)
「SはOに~する」という意味。つまり、目的語が話題のメインになります。
第4文型 : S+V(他動詞)+O1(目的語)+O2(目的語)
「SはO1にO2を~する」という意味。O1(人)にO2(物)が移動する場合などに使うことが多い。
第5文型 : S+V(他動詞)+O(目的語)+C(補語)
「SはOをCにする」という意味。第2文型と同じく、O=Cという関係が成立します。
「 目的語 (Object)とは 」
目的語になれるのは、名詞・名詞句・名詞節・代名詞のいずれか。名詞と同じです。動詞の前なら主語、動詞の後ろなら目的語になる。
「 補語 (Complement)とは 」
補語は基本的に形容詞を使いますが、be動詞など例外的に名詞を補語にできる動詞もあります。
「 副詞 (adverb)とは 」
主語・動詞・目的語・補語以外の要素が必要な場合、副詞を使います。
副詞は場所、時間、程度、頻度、様態などを表すのに使うことが多い。形容詞が名詞を修飾するのに対して副詞は形容詞を修飾か、文全体を修飾します。
- 前置詞+名詞 = 副詞句
- 不定詞=副詞句
- 接続詞による副詞節
etc.
第1文型の例 (S+V+副詞句 )
(01) My son goes to school every day.
(02) She smiled at me.
(03) He lives in New York.
第2文型の例 (S+V+C )
(04) He is a tough guy.
(05) You look cool.
(06) This coffee tastes bitter.
第3文型の例 (S+V+O )
(07) I have a dream.
(08) We bought a boat.
(09) He took her hand.
第4文型の例 (S+V+O+O )
(10) I sent her a love letter.
(11) She gave me a chocolate.
(12) He told me the truth.
第5文型の例 (S+V+O+C )
(13) My daughter calls me dad.
(14) She keeps my room clean.
(15) She makes me happy.
文型は英作文するときの骨格です。どの文型になるかはどの動詞を使うかによって決まります。つまり、英作文は動詞の選定から始まります。
動詞が決まれば主語が決まります。動詞が決まれば目的語が必要かどうか、補語が必要かどうか決まります。不足する部分は形容詞で修飾するか、副詞で補足しましょう。
パターンさえ決まっていれば英作文は難しいことではありません。
英作文トレーニング 「 第1~5文型 」
(01) 私の息子は毎日学校に行きます。
(02) 彼女は私に笑顔を見せた。
(03) 彼はニューヨークに住んでいる。
(04) 彼はタフガイだ。
(05) 君かっこいいね。
(06) このコーヒー苦いな。
(07) 私には夢がある。
(08) 我々はボートを買った。
(09) 彼は彼女の手を取った。
(10) 私は彼女にラブレターを送った。
(11) 彼女は私にチョコレートをくれた。
(12) 彼は私に真実を語った。
(13) 私の娘は私のことをダディと呼ぶ。
(14) 彼女は私の部屋を綺麗にしてくれる。
(15) 彼女は私を幸福にしてくれる。
※解答例は本文中の (01) ~ (15) を参照
「 まとめ 」
- 英作文する時には、「5文型のどれに当てはめるか」を考える。
- 動詞には自動詞と他動詞があり、動詞が決まれば文型が決まる。
- 英文を構成しているのは、主語・動詞・目的語・補語。それと副詞。
- 【LEVEL 1-1】 英作文は文型に当てはめる
- 【LEVEL 1-2】 英作文は動詞から組立てる
- 【LEVEL 1-3】 第1文型をマスターする
- 【LEVEL 1-4】 第2文型をマスターする
- 【LEVEL 1-5】 第3文型をマスターする
- 【LEVEL 1-6】 第4文型をマスターする
- 【LEVEL 1-7】 第5文型をマスターする
- 【LEVEL 1-8】 実践!英作文
- 【LEVEL 1-補足】 解説!句と節/主節と従属節
【LEVEL 2-1】 文型は変形する