記憶力アップの方法 ③
「 What need to memorize 」 No.10
モチベーションをアップする
最後にモチベーションをアップする方法を考えてみましょう。
「明確な目的・目標を持つ」というのとはちょっと違って、「やる気が無い、気分が乗らないとき、どうやって無理矢理やる気にさせるか」がテーマです。
どんなに強固な目標があろうが強い動機づけがあろうが、人間ダレるときはダレます。気分が乗るときもあれば気分が乗らないときもある。
ちなみに、英語の勉強にプライオリティを置いている場合、朝イチバンに英語の勉強をしたほうが良いですよ。朝イチバンは人間の頭が最も活発に情報を吸収する時間帯です。
人間の脳は夜眠っている間に一日分の情報を整理しますから、朝は脳内メモリがスッキリ片付いていて情報が入りやすい状態になっているんですよ。夜型とか朝型とか関係なしに。
一日の仕事で最も重要なものを朝イチバンにもってくるのが私の仕事上での鉄則です。
基本、重要なものほど朝、不急で重要性が低いものは午後。夜は遊びでストレス発散。これが最も効率的な生活パターンと言えるでしょう。
まあ、朝は忙しくて夜しか勉強時間を取れないという人の方が多いと思いますが。でも、丸一日仕事して身体も脳もクタクタになった状態での勉強は非常に効率が悪い。
早朝型の勉強スタイルに変えることをおススメします。
睡眠時間も大切です。
実は勉強した内容が長期記憶として脳に定着するのは夜眠っている間なんですよ。だから、睡眠時間を削っている人はもの覚え悪い。覚えたことをきちんと吸収できない。
だから、睡眠時間を削って勉強するのは一見頑張っているよう感じるけど、実はすごく効率の悪いことをしているんですよね。ですからなるべく睡眠時間は必要量確保するようにしてください。
同じく睡眠の質もすごく重要。
脳科学的には最低6時間の睡眠時間が必要だと言われています。人間はレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を1.5時間周期でくり返しています。
レム睡眠のときに目覚めるとスッキリと起床できますが、ノンレム睡眠のときに目覚めると寝覚めが悪い。ですから、睡眠時間は6時間、もしくは7.5時間が理想的です。
ただ、睡眠時間3時間でもOKという人もいますから個人差にはかなり開きがあります。睡眠時間3時間で東大に現役合格したという子もいるらしいですからね。
最適な睡眠時間を探してみてください。
私なら7.5時間は絶対に必要。
余談が長くなりました。本題に入りましょう。
モチベーション・アップする方法。それは上手に気分転換すること。勉強の合間の数十分、もしくは休日は丸一日好きなことだけで過ごして気分をリフレッシュさせてください。
「そんなことか…」とがっかりされた人も多いかもしれませんが、これってすごく大切なことですよ。学校や講演会でだって1時間に1回くらいは必ず休憩を入れますよね?
なぜなら人間が集中できる時間には限界があるからです。15分がピークと言う人もいればもうちょっと長めに見積もる人もいますけど、そんなに長くはないことは確か。
ゆったりとコーヒーを飲んだり、好きなマンガを手に取るだけで気分転換できます。短時間で集中力を取り戻すことが可能です。もちろん、何時間も「気分転換」していたら逆効果ですけど。
ときには丸一日費やして気分転換することも大切。
いわゆる自分へのごほうび的な感じ。
1ヶ月あるいは1年中脇目もふらずに努力し続けられる人は尊敬に値しますが、それって本当に効率の良い勉強方法と言えますか?
勉強することに慣れ過ぎて、どこかで手を抜いていませんか?
机に向かっていることが勉強することと勘違いしていませんか?
スケジュール表を作ってその通りに行動することが大切な訳ではありませんよ。期限内に目標を達成することが大切なんですよ。
仕事にも勉強にもメリハリは必要です。頑張ったら休む。目標を達成したら自分自身にご褒美を与える。アメとムチです。それ無しに真の努力を続けられる人は実際ほとんどいない。
まあ、世の中には知識を増やすことが真の喜びという変人が存在することも確かです。自分に合った方法を選ぶべきでしょう。
予定していた単語・英文を全て覚えたら残りは自由時間。好きに過ごす。それが私のモチベーション・アップの秘訣です。
「時間が余ったら次の勉強」なんてストイックな方法は長続きしませんでした。
このウェブサイトが完成したら、自分へのご褒美として日帰り旅行に行ってきます。自分、目の前にニンジンをぶら下げなければ走れないタイプですから。
メリハリをつけて勉強(仕事)しましょう。
それがモチベーション維持コツ。
モチベーションアップのコツでもあります。
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