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解説!時制の一致

英作文トレーニング 文法編 level 3-補足

 「 時制とは?

 

英語で時間関係を示す方法は現在形・過去形・未来の3通り。英語には主節と従属節があります。ですから、英作文においては「主節と従属節の時間差」を意識しなければいけません。

 

主節の時間を基準にして、従属節が過去のことか、未来のことか、それとも同じ時間に起こったことを決める方法を「時制の一致」と呼びます。

 

 

主節が現在の場合

 

(A) I know that she lives in London now.
(B) I know that she lived in London last year.
(C) I know that she will live in London next year.

 

(A)「現在と現在」、(B)「現在と過去」、(C)「現在と未来」の3通りです。(A)は主節も従属節も現在のことだからそのまま現在。

 

(B)は主節から見て従属節は過去のことだから、従属節は過去形にします。ロンドンに住んでいたのは過去のこと。今はもう住んでいない。まだロンドンで暮らしているなら(A)になります。

 

(C)は主節から見て従属節は未来のことを言っているから、従属節は未来を表す助動詞will が付きます。「未来のこと」と言うよりも「今の気持ち・意志」ですかね。

 

(A) 彼女が(今)ロンドンに住んでいることは知っています。

A :

 

(B) 彼女が(去年まで)ロンドンに住んでいたことを知っています。

A :

 

(C) 彼女が(来年から)ロンドンに住むつもりであることを知っています。

A :

 

主節が過去形の場合

 

(D) She said that she lived in London.
(E) She said that she had lived in London last year.
(F) She said that she lives in London (now).
(G) She said that she would live in London.
(H) She said that she will live in London (next year).

 

(D)「過去と過去」、(E)「過去と大過去」、(F)「過去と現在」、(G)「過去から見た未来(現在から見れば過去)」、(H) 「過去から見た未来(現在から見ても未来)」の5通りです。

 

(D)主節も従属節も過去のこと。過去の同時刻のことです。両方とも過去形でOK。

 

(E)主節は過去のこと、従属節はそれよりもさらに過去のこと。つまり大過去。主節と従属節の「時間差」を表すために従属節は過去完了形にします。完了形の大過去の用法です。

 

(F)主節は過去のこと、従属節は現在のこと。「彼女が言った」のは過去だから、その内容も当然過去のことです。しかし、彼女は今もロンドンに住んでいるので、従属節に「今も住んでいる」ことが反映されています。

 

(F)は本来ならば(D)になるべきだけど、「今もロンドンに住んでいる」ことを明示するために従属節を現在形にしている訳です。2つに分けるべき文章を無理矢理1つにまとめた感じですかね。

 

(G)主節は過去のこと、従属節も過去のこと。でも、主節から見て従属節は未来のことを言っているからwill の過去形であるwould を加えています。(C)をそのまま過去形にした形です。

 

(H)主節は過去のこと、従属節は未来のこと。「彼女が言った」のは過去だから、その内容も当然過去のことです。しかし、彼女は「今もロンドンに住みたい」と思っているためそれが従属節に反映されています。

 

(F)と同じく、本来ならば(G)になるべきだけど、「今もロンドンに住みたい」という気持ちを明示するために従属節にwill が付いている訳です。本来ならば2つに分けるべき文章。

 

(D) 彼女はロンドンに住んでいると言った。

A :

 

(E) 彼女は去年までロンドンに住んでいたと言った。

A :

 

(F) 彼女はロンドンに住んでいると言った。(今も住んでいる)

A :

 

(G) 彼女はロンドンに住むつもりだと言った。

A :

 

(H) 彼女は来年からロンドンに住むつもりだと言った。(今から見た未来)

A :

 

 「 未来の時制

 

未来の時制 未来から見た過去を表す場合

 

未来から見た過去、「未来のある時点ではこういうことが起こっているはず」と言いたい場合は未来完了形を使いましょう。

 

来年、彼女はロンドンで暮らしていることだろう。
(I) She will have lived in London next year.

 

 

未来の時制 未来の事だけど現在形

 

When, if など、条件を表す接続詞節(副詞節)中では「条件が成り立つ」と仮定してセンテンスを作るため、未来を表す内容だとしても現在形を使います。

 

(J) These trees will bloom, when spring comes.
(K) If it is fine tomorrow, I will go fishing.
(L) I am going to drink when I have finished my work.

 

(I) 来年、彼女はロンドンで暮らしていることだろう。

A :

 

(J) 春が来たら、木々は花を咲かすでしょう。

A :

 

(K) 明日晴れたら、釣りに行くつもりです。

A :

 

(L) 仕事を終えたら、飲みに行く予定です。

A :

 

 「 時制を一致させないケース/span> 」

 

(M) I learned that the earth goes around the sun.
(N) We learned that Columbus discovered the American continent in 1492.

 

(M)「地球は太陽を回っていると習った」。従属節は過去・現在・未来を通して変わらない事実・法則なので現在形を使います。

 

(N)「コロンブスは1492年にアメリカ大陸を発見したと習った」。時制の一致を考えると従属節は過去完了形になりますが、歴史上の事実や過去の出来事であることが明白な場合、過去形のままでもOK。

 

(N) 地球は太陽を回っていると習った。

A :

 

(M) コロンブスは1492年にアメリカ大陸を発見したと習った。

A :

 

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