英語力を活かす方法 ②
「 Method of Self-Education 」 No.6
総合的な英語力を証明する検定
「 TOEIC 」
TOEIC(トーイック)とはTest of English for International Communicationの略称。
英語によるコミュニケーション能力を評価するテストで、世界約150カ国で実施されています。
英語のリスニング力とリーディング力を試すテスト、知識の量ではなく読解力を試すためのテストです。合格・不合格ではなくスコアで結果を証明するのが特徴的。
リスニングスコア5~495
リーディングスコア5~495
トータルスコア10~990で評価されます。
正解ゼロでも0点になることはありません。
テストは4択のマークシート方式。
リスニングは45分間で100問
- 説明された内容から正しい写真を選ぶ写真描写 10問
- 質問の受け答えで正しいものを選ぶ応答問題 30問
- 会話の内容を聞き取れているか試す会話問題 30問
- 説明された内容から正しい解説を選ぶ説明文問題 30問
リーディングは75分間で100問
- 不完全な文章を完成させる短文穴埋め問題 40問
- 不完全な文章を完成させる長文穴埋め問題 12問
- 設問から正し答えを選ぶ読解問題 48問
問題の多さの割には試験時間は短め。じっくり考えて答えを出す能力と言うよりは瞬間的に答えを出す瞬発力が試される試験と言えるでしょう。
試験方式からして、TOEICスコアが必ずしも英語コミュニケーション能力の高さを反映しているとは言えません。TOICEのスコアを重視する企業もあれば、まったく評価しない企業もあります。
受験するかどうかは慎重に検討しましょう。
受験料 5,725円(税込)※2015年4月
月一回くらいの頻度で実施
インターネットから申込可能
会場は全国の主要都市にて
一般的なTOEICの他、
基礎的なコミュニケーション英語能力を量るTOEIC Bridge
Speaking能力とWriting能力を量るTOEIC SW
もあります。
【 TOEICテスト公式サイトへ行く 】
「 英検 」
「実用英語技能検定」略して英検です。
英検は1級~5級までランク分けされています。それぞれ筆記試験とリスニングは必須。3級以上になると二次試験として英語による面接があります。
1級・準1級は大学生レベル
2級・準2級は高校生レベル
3級以下は中学生レベル
一次試験の筆記とリスニングはマークシート式(1級は記述あり)、二次試験の面接による英語の聞き取りとスピーキング。面接も含め「読む・書く・聞く・話す」を試される試験と言えるでしょう。
1級試験の内容(大学上級程度)
筆記(100分)
語彙力・読解力(4択)
英作文(記述式)
リスニング(4択/約30分)
個人面接(約10分)
日常会話
スピーチ(5つのトピックスから選べる)
スピーチに対する質問と応答
合格ラインは、
1級・準1級 満点の70%前後
2級~5級 満点の60%前後
二次試験(面接)では、
1級~3級 満点の60%前後
実務能力の試験というよりは学生向けの英語脳力判定試験と言えるでしょう。入試で優遇されたり、海外留学時の語学力証明書にもなります。
1級を取得しておけば就職試験でも役立つかもしれませんね。英検1級合格者は、通訳案内士試験の筆記試験(英語科目)の受験が免除されるというメリットもあります。
通訳案内士とはプロの通訳ガイド。外国語で観光案内をするために必要な国家資格です。英語以外にも10か国語の外国語から選べます。
プロの通訳を目指すなら、英検1級合格を通過地点と考えてもいいかも。
検定料は1級なら8,400円、級が下がると安くなります。
会場は全国400会場、1級の二次試験は全国11都市のみ
※2015年4月
【 英検公式サイトへ行く 】
「 ケンブリッジ英語検定 」
イギリスのケンブリッジ大学によって設立された英語力検定。
世界中で10,000を超える企業・学校・政府等の団体で英語力を証明する試験として評価されています。日本での知名度はあまり高くないけど。
海外での就職を検討されている方におススメ。
【 ケンブリッジ英語検定 】
「 国際連合公用語英語検定 (国連英検) 」
公益財団法人日本国際連合協会(外務省の外郭団体)が主催している試験。
A級以上の合格者は外務省ロスター登録制度で語学レベル認定されます。
ロスター登録制度とは、国際機関で働きたい人の経歴を国際機関人事センターに登録しておき、空席ポストに適合する人を適格に選出する制度です。
つまり、国際的に活躍するきっかけになるかもしれないという事。
【 国際連合公用語英語検定 】
「 日商ビジネス英語検定 」
日本商工会議所が主催する英語検定。
日商ビジネス英語検定ではライティング能力を重視しています。
企業で日常的に使用する英語のビジネス文書の作成、海外取引に関する実務的な内容について具体的な場面設定に基づいて出題。
ビジネスで必要な英語力の養成のための試験です。
代表的な英語検定をピックアップしてきました。上記以外にも多数の英語検定が存在します。興味のある方はネットで調べてみてください。
【 日商ビジネス英語検定 】
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