英語独学マニュアル ③
「 Method of Self-Education 」 No.3
英語習得の優先順位
1位 読む(リーディング)
2位 書く(ライティング)※1位2位は同位
3位 聞く(リスニング)
4位 話す(スピーキング)
独学の行程
1. 英文を読んで単語力をつける
2. 体系的に文法を学ぶ
3. 英作文トレーニング(カテゴリー化とパラフレーズ)
4. 多読(得意分野に偏らせるのが好ましい)
以上の点はご理解いただけたものと思います。
勉強方法に関して、タイピングでライティングの練習をされるなら、ワード(マイクロソフト)などの文章作成ソフトのご利用をおすすめします。
マイクロソフトのワード(Word)は、日本語だけでなく英文のスペルミスや文法上の間違いを指摘してくれる優れもの。自分の英作文の間違いを教えてくれる便利なソフトなんです。
PC版赤ペン先生です。
万能とは言えませんけど。
多読に選ぶ本は得意分野から選択することを強くお勧めします。狭く深く掘り下げてから横に広げていく。これぞ能力開発の基本。英語独学の必勝パターンですから。
リスニングとスピーキング
リスニングを習得する方法については「リスニングをマスター」にてご紹介しております。
ご参考までに。
ちなみに、このサイトの構成は上部メニューが「英語関連の記事」、サイドメニューは「英作文トレーニング」となっております。
「リスニングをマスター」の記事内でも述べていますが、リスニング習得は「いばらの道」です。本当に必要かどうかよく考えた上で始めるべきでしょう。
通訳者を目指すならリスニングは必須。
翻訳者を目指すのであればリスニングとスピーキングは不要。
このように明確な目的を持って取捨選択すべきです。リスニングの教材集めには結構な金額のお金が必要ですからね。英会話を始めるつもりならなおさら。
言語の習得力は6歳をピークに衰えていきます。歳を重ねるほど英語の発音を聞き分けることが難しくなっていきます。英語の音と日本語の音では全く違うんです。
ある程度年齢がいってからリスニングを始めようとする人の場合、英会話の半分は「聞き取れないもの」と覚悟しておく必要があります。
しかし、人間は歳を重ねるほど論理的思考力が発達します。英会話で聞き取ることができない部分は論理的思考によってカバーすることが可能です。
歳を取ってからでも、リスニングは習得出来るんですよ。
工夫次第では。
具体的には、
リスニングは「聞き取る力+推測力+予測力」
スピーキングは「正しい発音とリズム+瞬間英作文能力」
で対応可能です。
聞き取る力とはそのまま「英語の音」を聞き取る力
推測力とは聞き取れなかった部分を推測する力
予測力とは次に来る言葉の内容を予測する力
リスニング力は聞き取る力50%、
論理的思考(推測力+予測力)50%です。
推測力と予測力は英作文トレーニングと多読で鍛えられます。ですから、リスニングを始める前にリーディングとライティングの基礎を叩き込んでおく必要があります。
でも、リスニング中にじっくり考えている余裕なんてほとんどありません。
瞬間的に推測・予測しなければ。
瞬間的に推測・予測する能力を鍛えるには、とにかくリスニングのトレーニングをすること。聞き馴染んだCDや音声では鍛錬になりません。初めて聞く英語音声で練習しなければ。
私も長らく勘違いしていましたが、リスニング力を鍛えるには馴染んだ音声を聞いているだけじゃ不十分。初めて聞く音声の意味を理解する能力を鍛えてください。
聞き馴染んだ英語の音声やCDでは、音を聞き取る能力しか鍛えられませんから。
とは言っても、高額なリスニング教材をたくさん購入する必要はありませんよ。インターネットで探せば英語の音声はいくらでも手に入りますからね。
スピーキング能力はほぼそのまま英作文能力です。
「ノータイムで英作文する能力=瞬間英作文能力」が必須です。
英語の発音、リズム、アクセントを覚えるのはそんなに難しいことじゃありませんよ。完全にマスターするためには多少の時間は必要でけどね。
リスニング・スピーキングはある意味、時間との勝負です。
まとめ
独学の行程(リスニング・スピーキング編)
1. 英語の音を聞き取る力
2. 英語の発音練習
3. 教材音声(CD)による英会話の聞き取り
4. 教材音声(CD)による英会話のピーキング練習
5. リスニングトレーニング(推測力・予測力の訓練)
6. スピーキングトレーニング(瞬間英作文+発音)
以上のトレーニングを終えてから英会話を始めましょう。
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