英語独学マニュアル ②
「 Method of Self-Education 」 No.2
私がまとめた英語独学に必要なエッセンスをご紹介。
英語に必要なのは「読む・書く・聞く・話す」。つまり、英語を分解すれば「読む・書く・聞く・話す」の4つのエリアに分類することができる。
この中で必要不可欠なベース(基礎)となるのは「読む力」。
まずは読めなきゃ話にならない。
「書く」は読んだ文章を真似ることから始まります。「聞く」は文字見ずに読む(理解する)ということです。「話す」は「読む・書く・聞く」の3つが出来てようやく成立します。
では、英語を読むためには何が必要か?
まずは単語力。つぎに文法力。最後に読解力。
言うまでもなく、単語の意味を知らなければ読めません。単語の意味を知っていても、文法を理解していなければ単語同士のつながりが解からない。英語だと。
単語同士のつながりが解からなければ、タダの文字の羅列でしかありません。
単語力があって、文法を理解して、英文をたくさん読むことで初めて読解力になります。読解力は単語力・文法力・経験値に比例して成長します。
英語の勉強は英文を読むことから始まる訳です。
ですから、単語帳で1個1個英単語を暗記していくより、英文を読みながら意味が解からない英単語は辞書で調べる、という勉強方法のほうが効率良いです。
実用性のない英単語はすぐに忘れてしまいますから。
文法に関しては教科書を用意して体系的に学ぶべきです。個々の事例に対応しながら覚えていたのでは理解が浅くなってしまいます。
文章を構成する方法、動詞の使い方、各品詞の使い方、冠詞の使い方などなど、体系的に理解してください。
読解力をつけるためには多読。公式を知っているだけでは数学の応用問題が解けないように、単語力と文法力だけでは英語の読解力はつきません。
多読は必須です。
しかし、多読を始めるより前に「書く=英作文」の基礎を作りましょう。
「書くこと」は語学においては基礎の基礎であるべきなのに、日本の英語教育においては「書く」よりも「読む」に重きを置いてしまっているのは残念なことです。
実際、英語でも日本語でも人が書いたものを評価するは難しい。義務教育の1(教師)対40(生徒)でライティングに力を入れるのは非効率な訳です。
教師の側からしても、「読む」を教える方がずっと簡単で成果も出やすい。一方、「書く」は評価が難しく成果が分りにくい。だから、「書く」」よりも「読む」に重きが置かれているのが現状です。
独学であれば、この構図はひっくり返すことが出来ます。
リーディングよりライティングに力を入れる事が出来ます。
ただ、独学では評価してくれる人がいないので、自分で書いたものを自分自身で評価・改善するしかありません。自分自身で評価・改善するためにはお手本が必要です。
だからまずは「読む」から始める必要があるのです。正しく評価・改善するためには、最初に徹底的に文法を叩き込むことが必要不可欠な訳です。
英語で書くためには、
最初は、例文をそのまま暗記するだけでOK
次は、単語を入れ替えてパラフレーズしてみる
最後に、自分の言葉として自然に使えるよう反復練習する
英語を自然に使えるようにするためには応用と反復練習をくり返すしかありません。
ライティングの実践と方法論に関しては、当サイトの英作文トレーニングを参考にしてください。
文法編・カテゴリー編・パラフレーズ編の順になっています。英作文の基礎的と独学に必要な理論を学ぶことができる構成になっています。ヨロシクっ!
最後、勉強の方向性について。
英語においてはゼネラリスト(万能)よりスペシャリスト(専門家)を目指すべきです。英語を実用レベルで使いたければ的を絞ってください。勉強に使える時間は限られているのですから。
まとめ
英語習得の優先順位
1位 読む(リーディング)
2位 書く(ライティング)※1位2位は同位
3位 聞く(リスニング)
4位 話す(スピーキング)
独学の行程
1. 英文を読んで単語力をつける
2. 体系的に文法を学ぶ
3. 英作文トレーニング(カテゴリー化とパラフレーズ)
4. 多読(得意分野に偏らせるのが好ましい)
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