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動名詞をマスターする ①

英作文トレーニング 文法編 level 3-6

 「 動名詞とは何か?

 

動名詞とは、その名のとおり動詞が名詞化したもの。動詞をing形にして名詞として使う用法。動名詞は名詞なので主語、目的語、be動詞の補語として使うことができます。

 

(A) Reading makes me wise.(主語)
(B) I like reading books.(目的語)
(C) My hobby is reading.(補語)
(D) He is reading a book on the floor.(進行形)
(E) I know the man reading a book on the floor.(現在分詞)

 

上記例では、readingで「読むこと、読書」という意味になります。reading books とすれば動名詞+目的語で「本を読むこと」という意味になります。

 

(C)のように補語になる場合、一見すると現在進行形のように見えてしまうので要注意。(D)は普通の進行形。(E)は動名詞でも進行形でもなく現在分詞。the man をreading ~ が修飾しています。

 

(A)の主語は動名詞。この主語を不定詞にした場合、ニュアンスが変わります。動名詞は「反復行動・習慣的行動」を表すのに対して、不定詞は「これから実行するつもりのこと」を表します。

 

読書(の習慣)が私を賢くする。
Reading makes me wise.

 

読書すれば私も賢くなるだろう。
To read makes me wise.

 

(A) 読書(の習慣)が私を賢くする。

A :

 

(B) 本を読むことが好きです。

A :

 

(C) 私の趣味は読書です。

A :

 

(D) 彼は床の上で本を読んでいる。

A :

 

(E) 床の上で本を読んでいる男は知り合いだ。

A :

 

 「 動名詞と不定詞の違い

 

不定詞は「実行するつもりのこと」、つまり「まだ実行していないこと」を表します。

 

ですから「avoid(避ける)、stop(止める)、終える(finish)」といった動作の回避・停止を意味する動詞の目的語にはなれません。

 

(○) (F) I should avoid playing game all day.
(×) I should avoid to play game all day.

 

一方、動名詞は「習慣的行動」を表します。ですから「decide(決心する)、expect(~するつもりである)、desire(熱望する)」といった感情や未来を意味する動詞の目的語にはなれません。

 

(○) (G) I have decided to be a translator.
(×) I have decided being a translator.

 

動名詞と不定詞、両方とも目的語にできる動詞もあります。

 

(○) He continued to play the game.
(○) He continued playing the game.

 

上記例では、動名詞でも不定詞でも意味の違いはほとんどありません。しかし、動名詞を目的語に取る場合、不定詞を目的語に取る場合で意味が変わる動詞もあります。

 

(H) She tried to speak English.
(I) She tried speaking English.

 

(H)は「彼女は英語を話そうとした(実際に話したかどうかは不明)」という意味。(I)は「(試しに)彼女は英語を話してみた(実際に話した)」という意味になります。

 

(J) Remember to take care of my dog.
(K) Do you remember taking care of my dog?

 

(J)は「犬の世話をしてくださいね(命令形)」という意味。(K)は「犬の世話をしてくれましたか?」という意味になります。

 

こうして二つ並べると不定詞と動名詞の使い方の違いが鮮明になりますね。不定詞が使えるかどうか、動名詞が使えるかどうか迷ったときは辞書で確認してください。

 

(F) 一日中ゲームして過ごすのは避けなければ。

A :

 

(G) 私は翻訳者になると決心した。

A :

 

(H) (試しに)彼女は英語を話そうとした。

A :

 

(I) (試しに)彼女は英語を話してみた。

A :

 

(J) 犬の世話をしてくださいね(命令形)

A :

 

(K) 犬の世話をしてくれましたか?

A :

 

 「 使い方に注意 動名詞と不定詞

 

(L) He stopped thinking a small thing.
(M) He stopped to think a small thing.

 

(L)は「小さいことを考えるのを止めた」という意味。(M)は「立ち止って小さいことに思いを巡らせた」という意味。しかし、stop は不定詞を目的語にできないはず… と思いますよね。

 

(M)は自動詞+不定詞(副詞的用法)になります。

 

(N) I am anxious about going abroad.
(O) I am very anxious to go abroad.

 

(N)は「海外に行くことに不安を感じる」という意味。(O)は「海外に行くことを切望している」という意味。同じ動詞でも全く違った意味になるケースです。

 

 

前置詞+動名詞
動名詞は「前置詞+動名詞」で副詞句として使うことができます。不定詞の前に前置詞を置くことはできませんが、不定詞だけで副詞として機能することはできます。

 

(○) He has gone without eating breakfast.
(×) He has gone without to eat breakfast.
(○) He has gone not to eat breakfast.

 

(L) 彼は小さいことを考えるのを止めた。

A :

 

(M) 彼は立ち止って小さいことに思いを巡らせた。

A :

 

(N) 海外に行くことに不安を感じます。

A :

 

(O) 海外に行くことを切望しています。

A :

 「 まとめ

  1. 動名詞は「習慣的にやっていること」を表す。不定詞は「これからやること」を表す。
  2. 動名詞=名詞、前置詞+動名詞=副詞
  3. 動名詞を目的語にできる動詞・できない動詞がある。同じく不定詞も。

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