動詞は変形する ②

トップページ＞英作文トレーニング【文法編】＞動詞は変形する ②

英作文トレーニング文法編 level 3-1

　「動詞が名詞化する」

不定詞
不定詞とは、「to＋動詞の原形」で動詞が名詞とし機能するものです。名詞句になりますから、主語、目的語、be動詞の補語として使うことができます。

動名詞
動詞をing形にしたものが動名詞。その名の通り動詞が名詞化したもの。名詞ですから、主語、目的語、be動詞の補語として使うことができます。

同じ名詞句ではありますが、不定詞と動名詞では名詞としての意味が違うので注意してください。不定詞を目的語にできない動詞、動名詞を目的語にできない動詞がありますから。

(A) I have decided to be a translator.（不定詞：目的語）
(B) I should avoid playing game all day.（動名詞：目的語）

(A)　私は翻訳者になる決心をした。

(B)　一日中ゲームで遊ぶのは避けるべきだ。

　「動詞が形容詞化する」

不定詞
不定詞は「to＋動詞の原形」で形容詞として機能します。形容詞句ですから名詞を修飾します。不定詞が補語になることもあります。

現在分詞と過去分詞
現在分詞とは、動詞を～ing形にして形容詞化したものを指します。過去分詞とは完了形や受動態に使う動詞の変化形を指します。過去分詞も形容詞として使うことができます。まとめて「分詞」と呼びます。

現在分詞はその形のとおり進行形の意味を含んでいます。過去分詞は他動詞なら受動態、自動詞なら完了の意味を含みます。分詞は形容詞として機能するので、名詞を修飾したり補語として使うことができます。

文章を簡潔にまとめたいときなど分詞はとても便利。

(C) I have a lot of work to do.（不定詞：work を修飾）
(D) I have a lot of work left unfinished. （過去分詞：workを修飾）
(E) There is a woman sleeping on the desk.（現在分詞：womanを修飾）

(D)　やりかけの仕事がたくさんある。

(E)　机の上で眠っている女性がいる。

　「動詞が副詞化する」

不定詞
不定詞は「to＋動詞の原形」で副詞として機能します。不定詞は副詞句として機能するケースが最も多いと思われます。文章の骨格となるS,V,O,Cでは説明不足の場合、副詞句として不定詞を使うパターンが多いですね。

不定詞は名詞・形容詞・副詞として使えます。つまり、動詞以外の全てのパーツとして使うことができる訳です。ただし、不定詞は「これからやること」「まだ実行していないこと」を意味するので使い方にはご注意を。

前置詞＋動名詞
動名詞は直前に前置詞を置いて副詞句として機能させることができます。不定詞の前に前置詞を置くことはできないけど、動名詞の前には前置詞が置ける。動名詞の最大の特徴のひとつです。

不定詞は「これからやること」「まだ実行していないこと」を意味するのに対して、動名詞は「すでに実行したこと」「習慣的にやっていること」を意味します。使い分けてくださいね。

分詞構文
副詞として機能する分詞を「分詞構文」と呼びます。分詞構文の特徴として、句の頭に前置詞with を伴って副詞句の意味上の主語を付け加えることができます。

(F) He has gone to study abroad.（不定詞：副詞的用法）
(G) He has gone without eating breakfast.（前置詞＋動名詞で副詞化）
(H) She stood in front of me with her arms folded.（with＋意味上の主語＋分詞）

(F)　彼は勉強のために海外に行ってしまった。

(G)　彼は朝食も食べずに行ってしまった。

(H)　彼女は腕を組んで私の正面に立った。

　「 まとめ 」