文型は変形する
「 平叙・否定・疑問・感嘆・命令 」
否定的発言をするなら否定文。相手に何かを尋ねるなら疑問文。質問でも否定でもない普通の情報なら平叙文。命令するなら命令文。驚き・感動を表すなら感嘆文。
英語には様々なスタイルの文がありますね。今さらかもしれませんがちょっとおさらい。
(A) I have some money.(平叙文)
(B) I don’t have enough money to buy it.(否定文)
(C) Do you want to buy it? (疑問文)
(D) What an expensive book it is! (感嘆文)
(E) Don’t waste your money.(命令文)
否定文の例
- He is not perfect.
- He doesn’t have any money.
- She has never gone abroad.
be動詞なら not、一般動詞なら(時制を一致させて)do not 、助動詞が付いている場合は助動詞+not。必ずしも not が付く訳ではなく、never, rarely, hardly といった副詞で否定することもできます。
命令文の例
- Be quiet! (静かにしなさい)
- Wait for me. (ちょっと待って)
- Don’t worry. (心配しないで)
主語は付けずに動詞の原形で始めるのが命令文のルール。「~するな」と言う場合は頭にDon’t を付ける。文尾に感嘆符(!)を置いてもいいし置かなくてもいい。
感嘆文の例
- How incredible you are! (君ってすいごね!)
- What an eccentric he is! (彼は何と変人なのだろう!)
感嘆文を作る場合、強調したい単語を文頭に持ってきて、How か What を付けます。形容詞ならHow+形容詞の形にして文頭に持ってくる。名詞ならWhat+名詞の形にして文頭に持ってくる。
形容詞+名詞の場合はWhat+名詞句となる訳。文尾には感嘆符(!)
疑問文の例
- Do you have a light? Yes I do. [Yes/No 疑問文]
- What is he doing now? [疑問詞による疑問文]
- Can’t you swim? No, I can’t. [否定疑問文]
- You like coffee, don’t you? Yes, I do. [付加疑問文]
- Do you like tea or coffee? I like coffee. [選択疑問文]
「 疑問の作り方 」
今さらかもしれませんが、Yes/No 疑問文の復習。とっさに疑問文を作ろうとすると案外間違えやすいですから。平叙文を思い浮かべてから疑問文に変換するのが最も確実。
(F) She is charming.
(F) Is she charming?
(G) He won the robot contest.
(G) Did he win the robot contest?
(H) You can speak English like a native language.
(H) Can you speak English like a native language?
・Be動詞の場合、主語と動詞がひっくり返すだけでOK。
・Be動詞以外の場合、動詞の代わりにDoを文頭に加えて時制を一致させる。動詞は原形にする。
・助動詞が付いている場合、助動詞を文頭に持ってくるだけでOK。
疑問文では主語と動詞がひっくり返る、いわゆる「倒置」が起こります。疑問詞が付く場合は倒置が起こって、さらに補語や目的語が抜けます。
でも主語を疑問詞にする場合は倒置が起こらない。
簡単なように思えるけど意外と複雑なのが疑問文。
what, who, whom, which, whose, when, where, why, how など、疑問詞は豊富にあって使い方も様々。疑問詞の使い方を個別にマスターしていきましょう。
疑問詞は疑問文以外でも使うことができます。関係代名詞とか、間接疑問文といった形で。疑問文以外での疑問詞の使い方も一緒にマスターしてしまいましょう。
あと、頭の中で平叙文を作ってから疑問文に変換するトレーニングをやってみてください。わざわざ書き出すほどのことではありませんから脳内トレーニングだけで十分。
とっさに疑問文を作るには疑問文変換に慣れておく必要があります。
英作文トレーニング 「 平叙・否定・疑問・感嘆・命令 」
(A) 多少のお金ならある。
(B) それを買うためにはお金がちょっと足りない。
(C) それを買うつもりですか?
(D) この商品は高過ぎるよ!
(E) お金をムダにしてはいけないよ。
(F) 彼女は(そんなに)魅力的かな?
(G) 彼はロボコンで勝てましたか?
(H) 母国語のように英語を話せますか?
※解答例は本文中の (A) ~ (H) を参照
「 まとめ 」
- 平叙・否定・疑問・感嘆・命令の違いを理解すること。
- 複雑な疑問文の作り方に慣れること。
- 英語では疑問文以外でも倒置がよく起こることを覚えておこう。
- 【LEVEL 2-1】 文型は変形する
- 【LEVEL 2-2】 英作文の方法 【 what 】
- 【LEVEL 2-3】 英作文の方法 【 who/whom 】
- 【LEVEL 2-4】 英作文の方法 【 which 】
- 【LEVEL 2-5】 英作文の方法 【 whose 】
- 【LEVEL 2-6】 英作文の方法 【 when/where 】
- 【LEVEL 2-7】 英作文の方法 【 why/how 】
- 【LEVEL 2-8】 否定疑問文と付加疑問文
- 【LEVEL 2-補足】 解説!関係代名詞
【LEVEL 3-1】 動詞は変形する ①