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解説!関係代名詞

英作文トレーニング 文法編 level 2-補足

 「 主格の関係代名詞

 

関係代名詞とは、名詞(先行詞)の内容をより詳しく説明するために使われます。名詞を修飾する形容詞節と言ってもいいかもしれませんね。

 

(1) I have a friend.
(2) She is a nurse.
(3) I have a friend who is a nurse.

 

(1)のfriend と(2)のshe が同じ人物であれば、friend を先行詞として関係代名詞を使ってひとつの文にまとめることができます。(3)になる訳です。

 

(3)の friend は先行詞。先行詞とは関係代名詞に修飾される名詞のこと。(2)にある She は先行詞と被るので省略されます。つまり主語が抜けます。主語が抜ける関係代名詞を主格と呼びます。

 

(1) S+V+O
(2) S+V+C
(3) S+V+O+who+V+C
となる訳です。

 

(3)前半のS+V+Oは主節、後半のwho+V+Cは従属節。主節のOを従属節のwho+V+Cが修飾しています。これが関係代名詞の構造です。

 

 

 「 目的格の関係代名詞

 

(1) This movie is very boring.
(2) I watched the movie yesterday.
(3) This movie which I watched yesterday is very boring.

 

(3)の先行詞はThis movie。(1)の this movie が先行詞になって、(2)の目的語である the movie が省略され、(3)の関係代名詞になる。目的語が抜ける関係代名詞を目的格と呼びます。

 

目的格の関係代名詞は省略することができる。

 

(3) This movie I watched yesterday is very boring.
(3) S+S+V(+副詞)+V+C
となる訳です。

 

関係代名詞の構造を理解していないと、名詞が2回連続、動詞が2回連続という訳がわからない構造になってしまいます。どこまでが関係代名詞節なのかを理解する必要があります。

 

 

 「 関係代名詞と間接疑問文の違い

 

関係代名詞と同じく、疑問詞を使って名詞節を作る方法として関節疑問文があります。間接疑問文においても、節中の一部が抜けて文頭に疑問詞を持っていきます。

 

しかし、間接疑問文の場合、先行詞は必要ありません。

 

I don’t know who she is. (間接疑問文)
彼女が何者なのか私は知りません。

 

I don’t know who is a suspect. (間接疑問文)
誰が容疑者なのか私にはわかりません。

 

I have a friend who is a nurse. (関係代名詞)

 

関係代名詞whoと間接疑問文whoを比べてみると、間接疑問文ではwhoの「誰?」という意味を残しているのに対して、関係代名詞ではwhoの意味は残っておらず、先行詞の代理として機能していることがわかります。

 

 

 「 限定用法と継続用法

 

(1) She has a son who works as a teacher. (限定用法)
(2) She has a son, who works as a teacher. (継続用法)

 

(1)(2)ともに「彼女には息子がいて教師をやっています」という意味になりますが、限定用法と継続用法ではニュアンスに違いがあります。

 

(1) 限定用法は「息子の一人が教師をやっている」という意味で、他にも息子がいる可能性を含んでいます。

 

(2) 継続用法は、コンマ(,)で区切られているので「彼女には息子が一人いる」で完結。次いで「彼は教師をやっている」と続く訳です。つまり、息子は一人しかいないということ。

 

 

継続用法の例

 

彼は真実を知っていると言ったが、それは本当ではなかった。
He said he knew the truth, which wasn’t true.

 

he knew the truth という名詞節が先行詞になる例。

 

私の期待どおり、彼はチャンピオンになった。
He became a champion, which I expected.

 

前に出てくる文章全体が先行詞になっています。継続用法でwhich が使われている場合、文全体の意味を考えながら先行詞を見極める必要がります。

 

 

 「 関係代名詞 as/than

 

これは私が以前買ったものと同じ本だ。
(1) This is the same book as I bought before.

 

昨日合った人のような仲間が欲しい。
(2) I want to have such colleague as I met yesterday.

 

水と油が混ざらないことは誰もが知っている。
(3) As we all know, oil and water do not mix.

 

(1)「the same 先行詞 as ~」あるいは(2)「such 先行詞 as ~」という形で関係代名詞として機能します。(3)のように継続用法としても使うこともできます。

 

関係代名詞 asは節全体を先行詞にする場合、文頭に持ってくることが出来ます。

 

 

関係代名詞 than

 

君は必要以上の教科書を持っている。
You have more textbook than is necessary.

 

彼は私が期待した以上の仕事をした。
He did more work than I had expected.

 

「more 先行詞 than ~」という形で関係代名詞として機能します。

 

 

 「 関係副詞

 

関係代名詞は、先行詞である名詞を修飾して名詞節になります。関係副詞も「副詞」とはなっているけど、その機能は関係代名詞と同じ名詞節です。

 

関係代名詞では関係詞節中の先行詞と被る名詞が抜けるのに対して、関係副詞では関係詞節中の先行詞と被る副詞が抜ける、というのが関係代名詞と関係副詞の違い。

 

関係副詞の例

 

4月は新入生が入学する月です。
April is the month when new students enter a school
(1) April is the month.
(2) New students enter a school (in the month).

 

これは私が英語を学んでいる学校です。
This is the school where I study English.
(1) This is the school.
(2) I study English (at this school).

 

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